ギックリ腰の予防にマッサージは有効?
ギックリ腰とは?
ギックリコシとは、ある日突然腰に激痛が走り、酷い場合にはそのまま身動きがとれなくなる疾患の総称です。正式名は急性腰痛症といい、欧米ではその激烈な痛みから、「魔女の一撃」などとも呼ばれています。
ギックリ腰を引き起こす原因はさまざまですが、最も多いのが急性の筋・筋膜性腰痛症です。重い荷物を持ち上げた拍子に腰に鋭い痛みが走り、そのまま身動きがとれなくなるパターンの多くが、この急性の筋・筋膜性腰痛症によるものとされています。
その他にも、腰椎椎間板ヘルニア・腰椎椎間関節捻挫・仙腸間節性腰痛など、さまざまな疾患がギックリ腰の原因となり得ます。
ギックリ腰になったらどうすればいいの?
ギックリ腰になると、大抵の場合はあまりの痛みに歩くことすらできなくなってしまいます。そのような時は、無理に動こうとはせずに、横向きに寝て背中を丸めた姿勢をとると痛みが少し楽になります。
外出先で発症した場合は、タクシーを呼ぶ、もしくは家族や知人に車で迎えに来てもらうなどして、できるだけ動かずに休める場所まで移動しましょう。この場合も、車の後部シートに横向きに寝るようにすると、多少は痛みを和らげることができます。
ギックリ腰になって2~3日の間は激しい痛みがあることが多いため、消炎効果のある冷湿布で患部を冷やし安静を保ちます。自己流でマッサージをしたり、お風呂で体を温めたりすると、逆に症状を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。
病院でブロック注射をしてもらう方法もありますが、無理に動くと却って痛みが増してしまうケースも少なくありません。
ギックリ腰の予防方法
ひとたび発症すると、痛みが治まるまでの間は日常生活もままならなくなってしまうギックリ腰。そのような事態に陥る前に、しっかりと予防をしておきたいですよね。
水中ウォーキングなどのアクアサイズ、ウォーキング、スローピング運動、そして適切なマッサージなどは、ギックリ腰の予防に一定の効果があるとされています。腰回りの筋力をアップしたり、筋肉や靭帯の柔軟性を高めたりすることで、ギックリ腰の発症リスクを低下させられると考えられています。
特に、適切なマッサージは腰の筋肉の緊張を和らげ、血流を促進する効果があります。正しい知識を持つ施術者によるマッサージを受けることで、ギックリ腰を予防することができるのです。
一方、マッサージを受ける際にはいくつかの注意点もあります。特に、ギックリ腰になった後のマッサージは、先にも述べたように却って症状を悪化させる恐れがあるため、控えるようにしましょう。
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