腰痛もちがマットレスを選ぶときの注意点・見るべきポイント
腰痛がある方はマットレス選びも慎重に。「腰痛が楽に」なんて売り文句についつられて買ってしまって後悔しては悲しいですよね。整体のプロがマットレス・ベッド選びのポイントをお教えします。
マットレスの種類を知ろう
マットレスにはいろいろなタイプがあるのをご存知でしょうか?マットレスのタイプごとに、腰痛におすすめかどうか考えてみました。
【スプリングタイプ】
金属製のバネが中に入っているタイプで、クッション性が高くかたさの調節もしやすいものです。実は筆者が一番腰痛もちさんにおすすめなのは、高密度スプリングタイプのマットレス。沈みが少なく、ある程度のかたさがあり、寝返りなどの衝撃も吸収してくれます。
【低反発タイプ】
柔らかいスポンジのような素材でできたものです。衝撃吸収素材として使われているものをマットレスに応用しているようですね。寝返りを減らす効果もあり、医療用にも使われていますが、腰痛もちさんにはあまりおすすめしていません。「寝返り」こそ、腰痛を和らげるために大切な動きだと考えています。
【高反発タイプ】
独自の繊維素材を使ったスポンジのような素材で、高反発。心地よいかたさがあり、寝返りもラクです。こちらも、腰痛がある人におすすめのマットレスです。
【エアタイプ】
空気が入っているマットレスです。筆者もいくつか試しましたが、気圧によってのかたさ調節が難しく、多くは沈みやすいものでした。腰痛の方にはあまりおすすめできません。
【ウォーターベッド】
スプリングの代わりに水を使ったマットレスです。セレブが愛用していて一時話題になりましたね。腰痛も楽になるというウワサも…。実は筆者はウォーターベッドを試したことがないので、何とも言えないのですが、気になるアイテムではあります。
腰痛もちさんがチェックすべきポイント
購入する前に必ず見て欲しいポイントをまとめました。
【マットレスのかたさ】
腰痛がある人にとって一番よくないのは「腰が沈んでしまうこと」です。低反発マットレスで「腰痛にいい」というものが多くありますが、「腰痛が悪化した」という感想もたくさん見つかります。低反発マットレスと枕や寝方(仰向け・横向きなど)の組み合わせによって、実は腰に負担がかかるカタチになってしまう可能性が大きいのです。低反発は体のカタチにフィットする仕組みですが、圧力がかかる部分が沈むという機能になっていることが裏目に出てしまっているのです。簡単に言うと「ハイリスク・ハイリターン」なマットレスと言えるでしょう。
まず、マットレスを選ぶ際には実際に寝てみることです。自分が多くやっている寝方(仰向け・横向きなど)で最低5分~10分は同じ姿勢で横になってみましょう。それで腰の部分に違和感があれば、やめた方がいいです。その上で、何度か寝返りしてください。マットレスが自分の体を押し返してきてくれて「楽だ」と感じるかどうか、しっかり確認しましょう。
【耐久性】
腰痛もちさんは必ず「耐久性」を確認しましょう。これはもうお店の方やメーカーさんに聞くしかありません。購入したときの「かたさ」が永久にあるのか、経年劣化で沈んでしまうのか…とても重要なところです。特に気にしたいのは「高反発マットレス」「低反発マットレス」などの最新技術の繊維を使ったもの。スプリングは金属なのですぐに劣化することはあまりありません。新しい繊維タイプのものは、数か月で購入時のかたさが維持できていないものもあります。腰痛にいいと信じて買って、最初は「朝起きても腰が痛くない」と大喜びし、次第にまた痛みが出てきた場合、それを「マットレスが原因である」と特定できますか?おそらく、腰の部分が沈んでしまっていることに気付かないでしょう。きちんと耐久性をたしかめてから購入しましょう。
【腰痛もちさんの口コミ】
商品名+「腰痛」で検索して、腰痛もちさんで実際に購入した人の口コミをチェックしてみましょう。できれば、購入者の体重の記載があり、自分と近い体重の方の口コミを探して読むのがベストです。マットレスは体重によって、反発も沈み方も違います。特に繊維タイプのマットレスの多くは、45kgの女性の口コミと75kgの男性の口コミで大きく意見が違っていることがわかると思います。注意深く口コミを探し、自分に合った意見を取り入れて情報収集してください。
以上、参考になりましたか?
最近ではインターネット通販で、実際の商品の上に寝てチェックできないものが多くなっています。できるだけ実際に寝てから選んで欲しいのですが、それがかなわない場合は「体重が同じくらいの人の口コミ」が一番!ぜひ探してみてくださいね。
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